ちょっとエッセイめいたというか、いい機会なので、メモ的に書いておきたいと思います。

私は、三人の先生の小説をお手本にしています。

一人目は、小林信彦先生。
二人目は、舞城王太郎先生。
三人目は、純文学の某先生。 

特に小林信彦先生の「おとなの時間」という短編みたいな作品を書けないか、これまで試行錯誤してきました。
 
「おとなの時間」は、おそらく夏目漱石の「吾輩は猫である」を先祖に持つ、特にこれといったストーリーも無いのに何故か面白い、そういう小説です。

「おとなの時間」が「吾輩は猫である」から受け継いでいるのは(これも私見で、おそらくとしか言えませんが)落語的想像力と、それと不可分になった語り口です。

キャラも世界観も、この二つの中に含まれてると言っても良いかもしれません。

これは自惚れですが「僕は人間でないらしく」は、上記の作品の夜叉孫の従兄弟くらいにはなれたのではないかと思っています。

ただし、こういった作品の特徴として、非常的に微温的というか、コンテストという点取りゲームにおいては、弱火というか、善戦はするがなにか物足りない、ひところの(現在もでしょうか?)サッカー日本代表チームのような受け取り方をされても、仕方がないところがあります。

でもまあ、15分程度の暇つぶしとしては、悪くない作品だと思います。
読んでいただいた方に、可愛がっていただけたなら幸いです。

ではでは~